抄録・内容(日) | 7.1 : はじめに : 大阪平野は, 大阪湾沿岸に拡がる近畿地方最大の平野で, 面積1600km^2, 北西を六甲山地, 北を北摂山地, 東を生駒・金剛山地, 南を和泉山脈に囲まれ, 西は大阪湾に面している。また, 淀川, 旧大和川, 猪名川などの河川によって作られた三角州が発達している。本稿では, まず大阪平野の地盤の概要を述べる。次に, 大阪平野における地盤工学的課題として, 帯水層の地下水位高位化問題を挙げる。中でも, 沖積砂層の液状化危険度が高まっているので, この対策として地下水位を再低下させた場合の地盤沈下量と最小限の沈下量に留まる地下水位低下可能量の予測, 及びそれによる液状化対策効果を述べる。さらに, 動的問題として, 一次元地震応答解析による最大加速度の分布, 伝達関数の卓越周波数に基づく地盤の揺れやすさの分布を示す。これらは関西圏地盤情報データベースを基に作成した「250mメッシュ浅層地盤沈下モデル」を用いた計算結果として示す。最後に, 最近注目されている帯水層蓄熱利用に対する洪積粘土層の沈下可能性の検討結果を紹介する。 |
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